人に殺意を抱くのはやめましょうKEMURI 10th ANNIVERSARY

2005年12月26日

サンタさん

そういえばさ、サンタっていつくらいまで信じてた?小学校低学年くらいかね。これはとある、ヒゲな家族のお話なんだけど、彼の家では子供にサンタさんを信じさせているんだよ。まあ、やっぱサンタ論っていうのは子供にあって、いるいないで揉めるじゃん。でも、ここのヒゲの親父さんは北欧でサンタさんに会ってきてるのよ。それを子供に話しているから子供は完全に信じてるのね。

しかも、ここのヒゲの家族は凄くてクリスマスの夜に親父がコスプレしてプレゼントを持ってくるの、で、玄関口にプレゼントを置いて手を振って帰るわけだ。もちろん、その間、子供達をお母さんが「ほら、サンタさんが来たよ」なんて言いながらしっかりと捕まえてるわけだ。

それが、去年はなんと次女がそのお母さんの手を振り払い、外に飛び出してサンタに接触しようと試みた。親父はあせってダッシュで逃げたそうだ。次女は明らかにサンタに不審感を抱いてる。さあ、果たして今年はどうなったのだろうか?その方の文章を勝手に抜粋したので読んでみてください。おもしろいっす。



『12月27日火曜日でございます。藤村でございます。クリスマスでございましたな。今年は私、ある程度「覚悟」をしておったんです。

いよいよ中学生となった長女が、プレゼントをサンタにお願いするのではなく、私なりカミさんなりとの直接交渉に臨んでくるのではないかと。いよいよ「サンタクロースとの決別の時期」を迎えるのではないかと。

「わたしだってもう中学生なんだから、サンタの件はそりゃぁわかってますよ。もちろん妹や弟の手前、内密にしておきますけどね。しておきますけど・・・ですからね、そのあたりを加味していただいてですね、プレゼントの方を多少高額商品にして頂いてですね…」

などと巧妙な話術で交渉の席に臨んでくるのではないかと。

しかし長女は、例年と同じく、クリスマスツリーに「サンタさんへ」と書いた手紙をくくりつけておりましてね、私、そっと開いて読みましたら、文面も例年と同じく、「サンタさん、今年もご苦労さま」と、まずいたわりの言葉から入って、その後希望商品をいくつかリストアップし、最後に「よろしくお願いします」と丁寧な字で書かれておりまして、そこに「疑い」は感じ取れなかったわけでございます。

「これは、まだ信じてるんだろうか?」

と、カミさんに聞きましたら、

「あの子はまだ信じてる」と。

「いくらなんでも中学生だぜ」
「でも、あの子はおとうが本物のサンタに会ったっていうのを、いまだに言ってるから」

「ヨーロッパリベンジ」で、やたら日本語の上手いサンタに会ったあの出来事が、彼女にとって今でも疑いようのない「サンタ実在説」の根幹を成しているのである。

こうなると、もう後には引けないわけでありまして、今年も綿密なる「サンタ計画」をイブの晩に決行せねばならんと、私、心に誓ったわけでございます。

迎えた24日。「今年こそサンタを捕獲する」と息巻く次女をどやしつけまして、「いいから早く寝ろ」と子供らを寝室へと連行したわけでありますが、私、泡盛を多少飲み過ぎておったんでしょうなぁ、不覚にも子供より先に寝てしまったのでございます。

「おい、おい…」

明け方になって私ようやく目を覚まし、カミさんにプレゼントの仕込みの件を聞きますと、

「大丈夫。全部やっといた…」と。
「すまん…寝ちまった」と。

翌朝。ツリーの下に3つのプレゼント袋を見つけた子供たちの、賑やかな歓声が家中に響き渡りまして、「やれやれ今年もなんとかうまくいったか」と思ったのも束の間、一番下の坊主が、カミさんの「ミス」に気づいたのであります。

「この本はさぁ、お母さんが買ってくれたんだよねぇ」

坊主のリクエストに答えて、カミさんは1冊の本を買っておりました。

「じゃぁどうしてさぁ、この本がさぁ、サンタさんの袋の中に一緒に入ってんの?」

サンタがくれたプレゼントと、カミさんが買った本が一緒に入っているのは「おかしいだろう」と、くそ坊主は細かい所を突いてきたのである。

(さぁどうする!)と、カミさんの返答を注視しておりますと、カミさんは坊主の言動を一切無視!

「ねぇどうして?」
「・・・」
「ねぇなんで?」
「・・・」

黙秘権を押し通したのであります。

私はそんなやり取りを眺めながら、横目で長女の姿を追っておりました。しかし彼女は、そんな細かいことを気にするふうでもなく、サンタさんがくれたプレゼントが、ちゃんと手紙に書いたとおりの物であったことに、とても感激している様子でありました。

「よかったな」
「うん!ちゃんと手紙を読んでくれたよ」

「でもさぁ!サンタさんはいつ手紙読んだの!」
「あぁ?」

カミさんに無視され続けた坊主が今度はこっちにやってきて質問を繰り返す。

「読んだんだったらさぁ、なんで手紙持って行かないの?なんでここにまだあるの?」
「あぁ?」
「ねぇ!なんで?」
「・・・」

来年からは、こいつが強敵になりそうな予感である。』



ちなみにこれはマニアではかなりの人気な『水曜どうでしょう』のディレクターのお話です。おもしろいと思ったら、番組を見てみなさい。こんなノリでもっとおもしろいから。ただいまTVKで金曜23時から『水曜どうでしょう リベンジ』が放送中。他の地域は自力で調べてね。見たい人は連絡くれればDVDやらビデオやらを貸しますよ。

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